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文系軽視と理系重視?

Q:ノーベル賞ウィークが始まりました。早速2日連続の快挙で東大の梶田先生の物理学賞、北里大の大村先生が生理学、医学賞の受賞となり、日本人として誇りに思うところです。一方文科省は数か月前に国立大に文系学部の再編を求め、大学などから゛文系軽視″と批判を浴びたばかり。今回の理系のノーベル賞受賞で、ますます理系重視になるのでしょうか
(東京国立大学院生 経済学博士課程 
26歳 男性)


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日続きの快挙でした。大村先生、梶田先生大変おめでとうございます。日本国民全員挙って両先生の受賞を喜んでおります。1949(昭和24)湯川秀樹先生が受賞以来、日本人のノーベル賞受賞者数は世界ベストテン入りです。21世紀に入ってからはアメリカに続いて2番目の受賞数とのことです。日本の国土は世界のわずか0.25%ほど、人口は17%位というほんの小さな島国が、経済規模は中国に抜かれたとはいえ世界第3位。

人類の恩恵となる発見や発明に与えられる最高の栄誉は常連国となりました。(野口英世博士や北里柴三郎博士が受賞していないのは残念)文科省としては、ますます理系重視で即戦力を求める日本の産業界の意向をくむ体制づくりを進めることでしょう。しかしその反面、経団連は早々に9月上旬に大学には人文社会を含む幅広い教育が必要とする声明を出しました。

こぶ爺の若いころは、日本がそれいけドンドンといった状況でもあり、どちらかというとモノづくり日本として理系重視であり文系より理系の方が、授業料が高くその代わり?給与も文系よりいくらか高かったと記憶しております。

こぶ爺がかかわるコンサルティング業界では、20年前は理系60%、文系40%位で、製造業の品質改善、コスト指導と理系向きの業界でした。

大学受験の時に国語・英語・歴史が好きで文系に数学・物理・化学が得意だからという理由で、つまり大学に入りやすいという理由で文・理と進学先を分けただけという不純な動機を持った人も多かったのでは。

さて此度ノーベル賞を受賞された先生方はどうだったのでしょう。理系であっても文系は役に立たないなどとは言われないでしょう。

そもそもこの世の中には文系も理系も必要なのです。教育も法律も経済も文学も文化もすべて必要なことなのです。ですから日本の大学に入学すると多くの学科では最初の2年間は教養課程として文系理系の境目なく教養人としての勉強をするのでは。よって今回文科省は一方的な舌足らずの通達であり、今一度自ら国語の勉強から始めなければなりません。最近ようやく文系軽視は誤解と火消しに躍起です。経団連の役員の多くは文系出身のはずです。法曹界は法学部出身、中央官庁も法学部の出身が多いのでは。経済はもともと経世民から福沢諭吉先生が命名されたと聞いております。さて今回の文科省の文系理系という問題提起は大変素晴らしいものがあります。グローバル化の今日、明治以降の大学の学部編成を見直す良い機会を示唆したのではないでしょうか。

こぶ爺をはじめコンサルティング業界の多くの人は10年以上前から文系理系という括りはもはや時代遅れではと言っておりました。この際一日も早く文系理系の垣根を取り払うことです。実際理系出身者で経営学を修めた人もおります。文系から医学部に進んだ学生もいました。

それより大学に入っても小学4年で習うべき分数の理解もできない学生がいるという現実こそ大問題では。やはり大学入学後の2年間の教養課程が重要ではないでしょうか。こぶ爺のような私大出身者から今回の文科省の通達を見るとなぜ国立大だけに通達を出したのかと思います。文科省の通達は地方国立大というより、私大文系が多すぎるということを危惧したからではないでしょうか。学部名に国際とか環境とかを付ければよいというものではありません。民主党政権末期だと思いますが、田中真紀子大臣が大学設立認可をちゃぶ台返しをして物議をかもしたことがありました。田中先生も大宅壮一先生が命名した駅弁大学をこれ以上増殖したくなかったのでしょう。しかしこの度のノーベル賞受賞の大先生方の出身校は地方国立大学です。国立大はその役割を十分果たしています。馳新大臣の手腕に期待しましょう。
10.15

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